オトガイ神経知覚異常とは
- saraku8
- 7月16日
- 読了時間: 3分
下顎の親知らずの抜歯や歯の治療、顎骨切術、口腔インプラント、嚢胞摘出などに起因して、下歯槽神経を損傷し下歯槽神経知覚異常が起きることがあります。下歯槽神経よりも末梢で起きた場合をオトガイ神経知覚異常と言います。
下歯槽神経もオトガイ神経も三叉神経の第Ⅲ枝なので三叉神経ニューロパチーともいいます。
知覚異常の症状は
さわらなくても違和感がある(ビリビリしている・じわーっとした感じがある‥)
さわるとビリビリする。
冷たいものがとても冷たく感じる
熱いものがとても熱く感じる
温かさがわからない
冷感がはしる
さわっても触られていることがわからない
触っただけなのに痛みを感じる
痛みを強く感じる
などがあります。
全てが当てはまるわけではなく麻痺の度合いによって症状が違います。
これらの症状は治る方の場合は、何もしなくても3カ月以内に治る方が多いです。
発症してから6カ月を経過しても症状が残っている場合は、何らかの症状が残る傾向にあります。
親知らずを抜いて当日もしくは次の日から症状を感じた場合は、早急に歯科医師に相談してください。まずはビタミン剤などの薬を処方されると思います。
1ヶ月経過しても症状が残っている場合は、三叉神経ニューロパチー(下歯槽神経知覚異常・オトガイ神経知覚異常)を診ている専門のところに相談をおすすめします。
神経の活動性が高まっているようなできるだけ早期に治療を行う方がいいといわれています。
当院ではそのような患者様にはり施術をはじめて12年以上が経過しています。
治療法として
◇星状神経節ブロック(当院ではできません)
◇投薬(当院ではできません)
◇低出力レーザー照射
◇はり・きゅう施術
があります。
他院にて星状神経節ブロックをうけながら、当院にてはり施術とスーパーライザー照射を並行して行っている方や、星状神経節ブロックでの治療を終えたが違和感が残っている方にはり施術を行っています。
オトガイ部の温かさが分かりにくい方には、お灸も行っています。
症状に変化があるのかを確認するために初診時と鍼治療5回ごとに簡単な知覚検査を行っています。
発症してすぐの場合は、週1回の施術をおすすめしています。なぜなら発症してすぐは神経の活動性が高まっている時期で症状の変化が期待できるからです。発症して時間が経過している場合は症状の変化が乏しいと感じるかもしれません。症状の変化があまり感じられないかもしれませんが、治療をしたいと希望される方にしっかりと寄り添い、当院でできることを精一杯させていただきます。


